公務員を退職し子育てに専念することを考え始めた時、一番ネックなのは今後の金銭面でした。
同僚のママ達との会話で『子どものために本当は家にいたいのに、お金のことを考えると仕事を辞められない』という話がよく話題になりました。
公務員を辞めるということは、定年退職までに得られるはずだった給与を失うことになります。
女性が正規職員として働く給与としては、地方においては申し分ない金額だと思います。それを放棄するのです。
何も準備せず、ただ専業主婦になるにはやはり不安がありました。
そのため、今後の生活に役立つよう、投資を始めたり、FPの資格を取得することで対策をしてきました。
公務員としての給与に見合う収入が得られるわけではありませんが、公務員という肩書がなくなっても自分をレベルアップしていきたいという思いがあったからです。
投資をはじめてみる
下の子の育休中から、株式投資を始めてみました。
当時、久々に会った大学時代の友人が株式投資をしていることを聞き、興味を持ったのがきっかけです。
敷居が高く自分には関係のない世界だと思っていましたが、将来公務員を退職することになっても何か足しになるかもしれないと、始めて見ることにしました。
証券会社の口座を開設し、実際に投資を始めるのは思ったよりも簡単でした。
いくつか参考に本も読みましたが、基本的なチャートの見方などを理解した程度で、とりあえずやってみました。
私のような知識のない一般人が投資をするなら本来長期投資一択だと思うのですが、経済を意識した生活が新鮮で、今まで知らなかった世の中の一部が理解できるようになったことが楽しかったこと、ちょっとしたお小遣いや優待を得られるのが嬉しくて、個別株投資中心に行いました。
ただ、投資をすることで今まで得ていた給与が退職後も得られるとは全く考えていません。
自分の毎月のお小遣いの足しになればいいな、という程度です。
また今まで得た知識を使って、今回の退職でいただいた退職金を長期運用し、実際に退職する年齢になった頃、ある程度増やせていたら良いなと思っています。
私の場合、投資は身近な収入源として今後も勉強していきたいと思っています。
ファイナンシャルプランナーの資格を取る
仕事を辞めて無職になった時、何か自分の武器になるものを身に付けていたいと思いました。
そのため、退職約1年前にあたる2022年5月にファイナンシャルプランナー(FP)3級の試験を受け合格しました。
退職後の心配が金銭面だったので、FPの知識が何か役立つのではないかと思ったからです。
私は経済関係の勉強をしたことがなかったので、FPの勉強で得られる知識は新鮮なものでした。世の中の常識として扱われていることなのに、実際には知らなかったことも多くとても勉強になりました。
そして退職後の今年2023年5月にFP2級の試験を受けました。現在結果待ちです。
FPの知識は、もっと早い段階、例えば家を建てる前などに知っていればよかった、と思うことも多く金融リテラシーの普及が大切であることを実感しました。
お金か時間か
退職「する」か「しない」か。
それは「お金を取る」か「時間を取る」か、という選択の側面もあります。
私はお金より、子どもとの時間を取りました。
公務員として定年まで働くことによって得られるお金より、子どもとの時間を大切にしたいと思いました。
時間は有限です。
私の”今”の人生のテーマが子育てなので、できるだけそこに時間を費やしたいと思っています。
そのために、不安要素(お金の心配)を少しでも取り除くため、退職前から投資や資格取得に励みました。
そしていつか子どもが巣立って人生のテーマが変わった時、自分の武器が磨かれ活用していけるように、これからもレベルアップしていきたいと思います。
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