公務員退職までの流れ

公務員退職までの流れ 公務員退職のこと
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2023年3月末、19年働いた職場を子育てに専念するために退職しました。

民法では『2週間前に申し出れば退職できる』としていますが、実際長年働いている職場に退職を告げるのはそう簡単ではありませんでした。

私の場合、退職1年前に自分の気持ちを夫に伝えたところから退職に向けての流れがスタートしたように感じます。

退職を伝えた時の周囲の人たちの反応は、上司や外部の人たちにはもったいないと言われ、同じく公務員として働くママ達にはうらやましがられました。

同じ立場の子育て世代が、退職に肯定的でした。

仕事内容や職場の人間関係が嫌で辞めるわけではなく、子どもとの時間を確保するための退職だったので、職場では意外とスムーズ受け入れられ穏便に事が進みました。

二人目出産後、退職を意識し始める

ずっと定年まで働くものだと思っていた公務員生活。。

二人の子の育休取得中、自宅で子どもの成長を見ることの大切さに気付きました。

上の子が2歳2か月の時に育休復帰し、部分休暇制度を利用して保育園に合わせて6時間勤務をしていました。

その後下の子の育休をフルで3年取ることで、タイミング的に上の子の小学校年長~小学校2年まで、自宅で見てあげることができました。

小学校入学という時期に家にいてあげることは、母子ともに満足度の高いものでした。

2度目の職場復帰は短時間勤務(半日勤務)を選択しました。

お昼休みなしで13時まで働いて家に帰り、上の子の帰宅に間に合わせました。

そして、いよいよ下の子が小学校入学を目前となりました。

もう短時間勤務は使えず、部分休暇を3年生まで使うことになります。

将来に不安を感じ、今の幸せを大事にしたいと考えるようになり退職を決意。

子どもが生まれてから、じわじわと退職に向けて手探りしていた感じです。

退職のタイミング

下の子が1年生になるタイミングで退職しました。

1年生という、子どもにとって大きく生活環境が変わる時期にしっかり支えてあげられる体制をとってあげたかったからです。

上の子の時は下の子の育休をフルで3年取ることで、タイミング的に年長~小学校2年まで、自宅で見てあげることができました。

小学校入学という時期に家にいてあげられることは、母子ともに満足度の高いものでした。

今の時代学童に行かせることが当たり前の感覚ですが、私の場合、大事な子供時代に学童で多くの時間を費やさないといけないことが、子どもにとって本当に良いことなのか疑問でした。

おばあちゃんもいますが、たまに面倒をみてもらう程度なら大丈夫でしょうけど、毎日となるとお互い負担に感じる部分も出てきてしまうと思います。

いずれにしろ3年後にはフルタイムにならなくてはなりません。夫婦でフルタイムは無理だと考えているのでそこで辞める選択肢を選ぶなら、1年生になる今、きちんと見守れるように辞めるのがベストなのではないかと考えました。

そして、このタイミングで退職を決意した大きな理由の一つとして、今年度中に下の子の手術が行われるということもありました。

何か病気を抱えているわけではないのですが、このタイミングで手術をすることが前々から決まっていて、そのフォローをするためにも、仕事を辞めようと考えていました。

まず、主人に相談する

よし、辞めよう!!

そう決意してから、まずは一番身近な主人に相談しました。

主人も同じ公務員です。

いわゆる中間管理職の立場で、毎日残業してボロボロになって帰ってきます。

なので、公務員生活がどんなものなのか、仕事と家庭のバランスが取りづらいこと等わかってくれています。

私が育休中に冗談まじりで「仕事辞めれば」と言ってくれていたので、辞めることを反対される気はしませんでした。

それでも、最初に伝えるときはドキドキ。

これで、退職への一歩が踏み出されるのです。

ちょうど、二人でランチをする機会があり、その時に本気で仕事を辞めようと思っていることを伝えました。

2022年の5月頃だったと思います。退職を2023年3月末で考えていたので、だいたい1年前くらいでしょうか。

主人はちょっとびっくりしてましたが、「いいんじゃない」と言ってくれました。

これで、私の内に秘めてた退職というものが、現実の世界に顔を出したのでした。

退職の旨を職場に伝える

そして、一番のキーポイント。職場への退職の意思表示です。

私の場合、11月末頃に行われる人事ヒアリングに合わせて行いました。

11月頃になると、次年度の異動希望の人事ヒアリングが行われます。

その基礎資料として人事関係の書類(異動希望など記載するもの)を作成するのですが、退職希望だったためその書類を書くことがありません。

そのため、まず次長に相談することにしました。次長は課内の人事・庶務関係の調整役であり、今回の提出書類のまとめ役でもあります。

ちなみに、結婚や妊娠の報告は、身近な女性職員→係長→次長・課長 という順でした。

今回は、身近な人には誰にも告げずに進めました。

次長に「実は今年度末で退職を考えています」と伝えました。

家庭を大事にしたいこと、子どもとの時間を作りたいことを伝えましたが、一番納得してもらえたのは下の子の手術のタイミングである、ということでした。

最初伝えた時は、それはそれはびっくりしていて。

私の仕事ぶりを買って下さっていたので、とても残念がっていました。

それでも無理に引き留めることもなく、こちらの話を聞いてもらえました。

数日後、次長から話を聞いた課長が声をかけてくれて、二人でお話ししました。

課長もすごく残念がってくれて、わたしも申し訳ない気持ちになりましたが、退職の方向で進めてくれるという話をしてくれました。

その後、ほかの職員と同じころに人事ヒアリング(課長・次長と来年度の異動希望等について話す機会)がありましたが。

私の番では、今後のスケジュールとして、年明け頃に退職願いを書いてもらうこと。係長や係員などの他の職員にはそれまで内密にしておくこと、など話がありました。

いざ、退職願を出す

課内の皆に秘密で過ごし、年が明けて2月の始め頃、次長から退職願を書くように言われました。

所定の様式がありましたが、内容は一般的なものと同じでした。

退職の理由欄には

「一身上の都合により」

と書きました。本当の細かい理由を書くのではなく、この一言でOKのようです。

要は、自己都合で退職します、ということが伝わればよいのだと思います。

この提出で、本当に退職するのだと、感慨深いものがありました。

仕事の引継ぎをする

退職願いを提出してほどなく、次長から係長へ私の退職話が伝えられました。

そして、係長が係の打ち合わせの際に、私の退職を係員に伝えました。

私は今の係の仕事に8年(その間2年部分休、3年育休、3年は短時間勤務)従事しており、フルタイムで仕事をしたことはありませんでしたが、それなりにベテランになっていました。

係員も頼りにしてくれているのがわかっていたので、皆がびっくりしてショックを受けているのを見ると、ほんと申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまいました。

そして、私は有給消化のため、3月からお休みをしようと思っていました。

なので2月いっぱいでいなくなることを2月中旬に聞かされた係員もびっくりだったと思います。

私は2月末で休暇に入るために、3月末までに終わらせるべき仕事を先取りして、その時点でできる限り終わらせておくようにしました。

有給消化をすることには、若い係員の方が理解があり、積極的に取得を後押ししてくれたので取りやすかったです。

4月の人事異動で係のメンバーがどうなるかわかりませんでしたが、3月の時点で係に残っている方に仕事を引き継ぎ、4月に担当になる人の為に引継書を作成しておきました。

最後のあいさつ

2月末を出勤最後とし、その日に課内の方にお菓子を配りました。

3月末に他の退職者(課長・次長が定年退職でした)と共に挨拶をするために来てほしい、ということでした。

3月末に一度職場に行くことを考えると、2月末の時点も最後、という気がしなくて、それほど感慨深くなることもなく、職場を後にしました。

そして、3月末に職場に挨拶に伺ったのですが、夕方5時を指定されたので行ってみると、早帰りの人たちはもう帰ってたりして、ちょっとガランとして寂しい感じでした(笑)

そこで、退職者として一言お話をし、素敵な花束をいただいて帰ってきました。

思ったよりあっけなく終わった退職日でした。

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