今まで仕事や人間関係に思い悩んでいたわけでもなく、病気などでもない場合、退職するなんて周囲の人たちは夢にも思っていません。
確かに公務員は、就職すれば定年退職まで勤め上げるイメージが強いです。
そんな周囲の人たちに退職はなかなか伝えづらいことですが、それをしないことには先に進めないので、勇気を出して伝えました。
その時の周囲の反応が様々でおもしろいなぁと感じたので、まとめてみました。
退職を考えている人の、周囲に伝える際のシミュレーションの参考になるのではないでしょうか。
「公務員を辞めるんてもったいない」派
一番多くいるだろうな、と思ったこの意見、意外と少なかったです。
私の場合は、実母がこれでした。
実母はシングルマザーで、フリーで働いてきた人です。
公務員という福利厚生など制度がしっかりとした安定した仕事は、実母にとっては最高の場所と思っていたようです。
また、娘が県庁職員ということは、地方においては少なからず自慢の種だったのだと思います。
それを突然子育てを理由に辞めると言われたので、だいぶガッカリして、お金の心配もしていました。
子育てを実家に頼りすぎずに自分でしたいことを伝えましたが、なかなかその理由を納得してもらえませんでした。
母にがっかりされるのは、やっぱりグサッときました。
それでも、実際に退職してからはあきらめがついたのか、もったいないと言われることはなくなりました。
いつか「あの時辞めなければよかったんじゃない?」って言われないように、これからの生活を充実させていこうという、張り合いもできました。
他に近い関係の人に「もったいない」と言われることはなく、ネット上で見かける意見であったりあまり深い関わりのない人からは「もったいない」と言われることがありました。
自分から遠い位置にいる人から「もったいない」と言われても、何とも思いませんでした。
また上記とは意味合いが違いますが、職場の上司には私がいなくなることを「もったいない」と言ってもらえました。
「辞められてうらやましい」派
職場の友達や同僚など、同じ県庁内の知り合いに話した際はほとんどこの反応でした。
皆、心の中では「辞めたいな」という気持ちが少しはあるのだと思います。
それでも、金銭面の不安から退職を選べない人が大半でした。
特に、同じ子育て世代の女性は退職への関心が高かったです。
子どもに手をかけてあげたいと思っているママ達が多くいました。
また、同僚の若手職員にも退職を好意的に受け取ってもらえて、価値観の柔軟さが若い世代にはあることを実感しました。
「これからいろいろ楽しみだね。」派
公務員以外の友達やママ友などは、どちらかというと退職を肯定的にとらえてくれて、そこに深入りするよりは、今後主婦としていろいろできることを楽しみにしてくれたりしました。
県庁職員であろうがなかろうが、お付き合いに関係ない間柄なので、この先の主婦生活の充実を一緒に喜んでくれる人も多かったです。
全体的には、退職に肯定的な人がほとんど
実際は、もっと周りの反対を受けると思っていました。
辞めることをもったいないと言われると、退職する決意が固くても胸がギュッとなり、悲しい気持ちになります。
でも思ったより職場の仲間たちが好意的だったので気持ちが軽くなりました。
退職の「相談」ではなく「報告」として話したからだとは思いますが、皆今後の幸せを願ってくれました。
仕事を辞める報告は伝えづらいものですが、それまでの人間関係が良好であれば、皆温かく受け入れてくれるので、勇気をもって伝えると良いと思います。
何より、自分の退職後の人生が明るいことを信じていれば、迷いのない姿勢に周囲も納得してくれるのだと思います。
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